
ヘコアユはこのように群れて縦に並んで泳いでおります。 なぜわざわざ逆立ちして泳ぐのか、それは 自分の姿を隠すため と考えられます。 ヘコアユはその薄く平べったい身体を縦向きにすることでアマモやスガモなどの海藻の枯葉に紛れ込みます。 またウニの仲間であるガンガゼの長く強力な毒を持つ棘の隙間に入り込むことで自分の身を守ります。 さらにその厚みのない身体は敵にお腹または背中を向けてしまえば1本の線にしか見えません。 こうして身体を薄くすることで自らの存在を気づきにくくさせているのです。 逆立ちすることに特化した体つきでかくれんぼ名人になったヘコアユですが、この状態では素早く泳ぐことはできません。 もしも敵に見つかってしまえば為す術もなく食べられてしまいそうです。